萱森直子さんの唄を聴く

あさこ

2011年06月27日 00:24

6月24日(金) 19時~
越後瞽女(ごぜ)唄を聴く会


会場は、川西町朴沢地区にある「土礼味庵(どれみあん)」
400年近い歴史を持つ古民家を活用した交流スペースです
庵の主は、ライブスペース「JAM」のオーナーでもある片倉尚さん



所有者から解体の相談を受けた片倉さんが
あまりに立派な建物がなくなるのを惜しんで改修し、今の姿になりました
そしてここはかつて、瞽女様が滞在する「瞽女宿」でもありました

 


かつて、目の不自由な女性は「瞽女(ごぜ)」となり、
生活の糧として、三味線を持って村々をまわっておりました

ここ置賜にも、新潟から瞽女様が訪れました
わが家のお隣も瞽女宿で、
40年くらい前まで瞽女さまをお迎えしていたそうです



さて、本日の主役は瞽女唄を継承する
萱森直子(かやもり なおこ)さん
人間国宝であり「最後の瞽女」をいわれた小林ハルさんに師事されました
最近では石川さゆりさんに瞽女唄を指導されたとか!


ここが、瞽女様が座る定位置だったそうです


本日の演目は4曲
今までに聴いたことがないような独特の語りと節回し
萱森さんの唄は引き込まれるような凄みがあります


曲の合間に、
瞽女のこと、瞽女唄の特徴、演目の聴き所など
萱森さんがお話くださいます
味わいのある語りに子どもたちも聞き入っておりました


本日の目玉は「八百屋お七」 
歌舞伎などでも有名な演目ですが、大作なのでこの日は途中まで
「続きはまた来年」、だそうです


この日、萱森さんは、ハル(10歳)とナツ(8歳)のために、
子どもでも理解できるものを、と
予定していた演目を「金のなる木」という演目に変更してくださいました



テレビなどの娯楽がなかった時代、地域の人たちの楽しみとして
長年親しまれてきた「瞽女唄」だけに
会場にいた皆さんも、緊張気味のハルとナツを暖かく迎えてくださって、
本当に嬉しかったです

「今日のこと、ずっと記憶に残るよ、よかったね」
と声をかけてくださった方も


子どもたち、長時間じっと聴いてるのは辛かったかな…と思いきや
「言葉の意味はわかんなかったけど楽しかった!
 また来年くるー!!」


終演後、外にでると
暗闇のなかで蛍がたくさん飛んでいました

こどもたちと一緒に
夢のような光景をしばらく眺めておりました



今から来年が待ち遠しいです


萱森直子さんのページ

【おまけ】
 素晴らしいお雛さまも飾ってありました
 (一部お見苦しい所がありますがご容赦下さい)
  



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